1949-05-16 第5回国会 衆議院 内閣委員会 第22号
ことに今回の修正案であるところの、從來の自治会議の諮問機関たるを議決機関にしたことは、これ私の強く主張いたしたところでありまして、地方自治発達のためにきわめて適切なる修正であると私は考えます。よろしくこの自治委員会議を活用して、そうして地方自治の眞の発展のために、政府は公正なる立場より円満なる運営をされんことを切望いたしまして、私は賛成の討論を終ります。
ことに今回の修正案であるところの、從來の自治会議の諮問機関たるを議決機関にしたことは、これ私の強く主張いたしたところでありまして、地方自治発達のためにきわめて適切なる修正であると私は考えます。よろしくこの自治委員会議を活用して、そうして地方自治の眞の発展のために、政府は公正なる立場より円満なる運営をされんことを切望いたしまして、私は賛成の討論を終ります。
しかしながら地方自治発達の裏づけとなるべき財政の面におきましては、その與えられた財源の量はまだ微力であり、その與えられた財源を入手する方法について、まだ十分に自主性が確立しておりません。
いわんや單なる官僚の便利のために、特に勢力拡張等の疑いあるものはこの際断固排撃して地方に委讓せしめることが、地方自治発達の上から見て、喫緊事であるといえましよう。これらの見地から、以下各地方出先機関を各所管に大別し、さらにこれを出先機関ごとに細別しまして、存廃に関する調査の結果を記述してみようと思います。
併しながら地方自治発達の裏付となるべき財政の面におきましては、その與えられた財源の量は、未だ十分ではありませんし、その與えられた財源を入手する方途には未だ十分には自主性を確立しておりません。昨昭和二十二年度を顧みますとき、地方財政を最も悩ました大きな問題は、第一には六・三制の新教育制度の実施に要する経費と、頻発した災害復旧対策に要する経費とでありました。
しかしながら、地方自治発達の裏づけとなるべき財政の面におきましては、その與えられた財源の量は、未だ微力であり、その與えられた財源を入手する方途には未だ十分には自主性を確立しておりません。昨昭和二十二年度を顧みますとき、地方財政を最も悩ました大きな問題は、第一には六・三制の新教育制度の実施に要する経費と、瀕発した災害復旧対策に要する経費とでありました。
第二は、地方自治法は、制定以來しばしば改正せられてきたが、あまりその改正の度数が頻繁になると、國民が適從するところを知らず、地方自治発達の上からもおもしろくないと思うがいかんとの質疑に対し、政府の答弁は、地方自治法は内容が廣汎なので、制定の際急いだためてあることと、毎度の改正は、いずれも地方自治の民主化から見て適当であると思つたためだとのことであります。